4 : IT業界の基礎知識について
漠然とIT業界に対して憧れを持っているのですが、
根拠のないため基本知識、歴史、現状と展望について調べてみました。
■IT業界の分類
基本的に①SIer ②Webサービスの二つの業界に分けられます。
①SIer(System Integrator)
企業や公共事業や学校などに基幹システムを導入する業界です。主に法人対象です。
事業者は、ITインフラ全般(ハードウェア、サーバー、OS、アプリケーション)を顧客の企業内に構築します。これらの構成について、総合的に設計・実装を行います。
ゲームや広告、その他アプリなどの作成・販売を行う業界です。法人、個人のどちらも対象となります。
SIerとは違い、事業者がITインフラの全てを顧客の企業内に構築するわけではありません。事業者が、サーバー、OS、アプリケーションのいずれか、または全てを保有し、それをネットワーク環境を通じて企業に利用してもらうという形式です。以下の3種類があります。
①IaaS(Infrastructure as a Service)
サーバーは事業者で保有し、それ以外のOS/ミドルウェア/アプリケーションを顧客ごとに設計開発します。
②PaaS(Platform as a Service)
サーバー/OS/ミドルウェアを事業者側で保有し、アプリケーションを顧客ごとに設計開発します。
③SaaS(Software as a Service)
サーバー/OS/ミドルウェア/アプリケーションの全てを事業者側で保有し、顧客にはネット環境を通じてこれを利用してもらいます。
①→③になるにつれて、カスタマイズ性は低くなりますが、対して顧客から見た導入コストは抑えられます。
■日本のIT業界の動向
①SIer
基本的にITゼネコン(NTTデータ/富士通/NEC/日立/東芝)と言われる企業が上流の設計領域を担当し、下請企業(SES/派遣)が開発からテストまでを請け負います。この業界は下流になればなるほどきつい仕事であることで有名です。新3K(休日ない/きつい/帰れない)と言われるほどです。
この業界の日本の立ち位置について詳しくないため、これは次回以降の課題としておきます。
日本の企業内にシステムを構築する場合、海外のSIer
に依頼することがそもそも少ないと考えられるので、優位性はあると考えられますね。
法人向けかつ日系企業だとNEC(EXPLANNER)、海外企業だとSalesforce/SAP/ORACLE/Adobe/GAFAなどが挙げられますね。
個人向けかつ日系企業だと家計簿アプリで有名なMoney forwardなど、海外企業だとこれまたGAFAが挙げられます。
個人、法人向けどちらもGAFAをはじめとした外資系の企業が圧倒的な力を持っています。これらの企業の以下3点のアドバンテージから、日本企業が太刀打ちすることは難しいとYoutuberのutsuさんは語ります。①圧倒的な開発資金をもつこと②世界各地にユーザーがいるため、豊富な実証実験を持つこと③実証実験人数が豊富なこと
2010年以降、楽天やDeNAと言ったITベンチャーが力をつけてきていますが、ここ最近の動向はどうなんでしょうね。特にここ3〜4年はクラウドファンディングが一般的になった影響で、ITスタートアップ企業が増加していますし、大きな変化が見られそうです。この点については、より深くリサーチしたいと思います。
■IT業界の就職について
ビジネスサイド、プロダクトサイドがありますが、まずはプロダクトサイドについて。
プログラマーの選択肢は大きく3つあるでしょう。
入るならば①か③で、②に入るのはキツい仕事をさせられることに繋がるため、絶対に避けるべきとutsuさんは語ります。今からプログラミングを学んで転職しようと考えている方々には耳の痛い話ですね。まこなり社長が運営するTECH CAMP/EXPERTで学び、華麗に転職!悠々自適のプログラマー生活!なんてのは幻想なのでしょうか。
しかし、サイトをよく見るとTECH CAMP/EXPERT卒業後の転職業界は③(自社開発)が6割①②が合わせて4割です。自社開発の企業の場合、SIer下請企業のような新3Kの仕事を少ないと聞きます。その辺りも理解して、卒業生の就職斡旋を行なっているのでしょうね。
IT業界の基礎のきの字をまとめました。
次回は、
・SIerの各企業の動向
・ここ最近のITベンチャーの動向
・GAFAに勝てるのだろうか
など最新状況と今後の展望に関してまとめていこうと勉強中です。
この辺り分かっておかないと、憧れで転職しても苦しみそうだなぁ。。
あ、歴史についてまとめてなかった。ま、いっか。